辰巳こんころ太鼓保存会プロフィール

現在まで、伝統的虫送り太鼓を伝える「辰巳こんころ太鼓保存会」は、金沢市に流れ込む犀川の上流、城より辰巳の方角に位置しています。寛永9年(1632年)に加賀百万石金沢城や、現在の兼六園まで水トンネルを含め延長11kmにもおよび、辰巳地区が取り入れ口となり「辰巳用水」と呼ばれています。男川と言われる荒々しい犀川の、豊かな水源を求めた山間の里である。
古くは、素っ裸になり「かまきり」に、にた仕草をしながら、膝をつき、肘を地につけて、這いまわる「いもちゃき(=かまきり)」踊りがありました。
「いもちゃき、こちゃき、太鼓打ってめされ・・・」と、声援を送り、手拍手をたたきながら一晩中囃したてかれ、わきあいあいの中、太鼓が打ち鳴らされていました。「大」工事であった辰巳用水の人夫達の歓声にも扇ぎたてられ、滑稽な仕草をし、おもしろくおかしく、そしてお互いに楽しく和んだ(=遊んだ)太鼓が、元祖「辰巳の虫送り太鼓」と伝えられています。
この太鼓を、親から子へ、子から孫へと伝承され、現在まで受け継いでいる太鼓が「辰巳こんころ太鼓」です。
以上
平成20年3月27日(木) 突撃レポート取材 第6回
今回は、金沢市立犀川小学校で練習している辰巳こんころ太鼓保存会さんにお邪魔しました。
- メンバー人数 : 男性22名 女性0名
- 練習場所 : 金沢市立犀川小学校
- 練習曜日 : 毎週(木) 19:00〜21:00
- 創立年月日 : 昭和55年4月
辰巳こんころ太鼓さんの演奏は今までに何度か拝見したことはありました。
おもしろい不思議な動きの表現で楽しい。という感覚を受けていました 。
おもしろく楽しいので何度観てもあきないのですが、そのおもしろい動きの表現がどこからきているものなのか…実は、今まで知らずして観ていたのでした。(^_^;)
知っている人に聞いたり、今の時代ネットで調べれば簡単にわかることなのかもしれません。が、何回か取材を重ねるうちに打ち手から太鼓の伝統を熱く語っていただいたり
打ってもらったりしながら理解した後で演奏を観賞するのと、又聞きしたり文字を目で追うだけで知り演奏を観賞するのとでは印象や感動に大きな違いがあることを感じてきました。取材後に演奏を拝見すると以前よりもまして印象や感動が大きく深く鮮明に心に残っているのです。
なので今回も伝統の太鼓を受け継いでいる熱いメンバーの皆さんから 、直接お話を伺うことができ疑問を解決できたことはうれしい限りです。(^_^)v
辰巳こんころ太鼓さんのおもしろい動きの表現は、辰巳地区に古くから伝わるカマキリをカマキリの仕草をまねたイモチャキ(かまきり)にさらに滑稽な仕草を採り入れた奔放な太鼓の妙技だったということを知りました。ここで何でどこからどうしてカマキリ?という疑問が…。
8月から秋にかけて発生するカマキリですが、このカマキリが獲物をねらうとき胸の前で釜をそろえて静止する独特のスタイルが“祈り”を連想させることから、昔から人々に強い印象を与えてきました。
日本ではカマキリを「おがみ虫」という方言で呼ぶ地方が多いらしいですが、辰巳地区では「イモチャキ」と呼んでいたんですね。
ちなみに、北陸では「秋にカマキリが高い場所に卵を産み付けると大雪になる」という言い伝えがあるそうな。カマキリが大雪を予知するとは…そんな特徴のあるところからカマキリを真似た踊りも出てきたんですね。
曲は、1パターン5秒程のリズムの繰り返しで小バイ打ちとこんころバイ打ちの二人で打ち。打ち手が交代しながら演奏する。
妙技打ちには擦り上げ・擦り下げ・イモチャキ・止め打ち等の技があります。
こんころバイ打ちの踊りの基本はなく一人一人の個性で、いかに観ている人達を面白おかしく和ませるように打つかというのがこんころ太鼓のこだわりです。
おもしろおかしく場を和ませてくれるこんころ太鼓はブラジルやシンガポールでの海外演奏でも会場を湧かせ盛り上がった。ということです。
辰巳こんころ太鼓保存会 練習風景です。 |
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予定の時間より少し早く到着したので、未来のこんころ太鼓を背負って立つであろう子供達の練習も少し見学させてもらいました。子供のいもちゃきは子供らしく元気よく飛び回り威勢がいいです。 成長とともに一人一人がどんな踊りを表現できるようになり、観客を楽しませてくれるようになるのか楽しみです。 |
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こんころバイ打ちで音を出すには体力がなければということで、普段の練習はおもに体力をつけるための打ち込みをするということです。おもしろおかしさを表現しながら体勢を維持して、こんころバイで打つのは観てるほうは楽しいけれど打つほうは大変そうです。 |
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こんころバイは桐の木です。なので思ったより軽かったです。真ん中に穴の空いたものもありますが、これは中に指を入れ手首を使うことでこんころバイに軽妙な動きで表現をつけるためだそうです。 |
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曲目紹介
送り太鼓
梅雨明けは稲田の害虫発生の時期であります。土用の五晩目、7月24日若衆が虫送り太鼓大松明を繰り出し
子供らは拾ってきた松の枯れ木を約五寸にきり、三尺くらいの竹筒に挿した松明を振り回しながら農道を練り歩き
害虫駆除をして五穀豊穣を祈りました。
小バイ、中バイ(日本手ぬぐいの長さの桜のバチ)大バイ(日本手ぬぐいの対角線の長さの桜のバチ)の三種類を駆使します。
小バイは太鼓の拍子を、中バイ、大バイは小バイの拍子に合わせて間奏打ちし、バイを力いっぱい振りかぶり
大音響で害虫を駆除しました。
横谷・谷口
板屋兵四郎の指揮で早期完成を目指した辰巳用水の工事小屋は近くの袋村に置かれ
隣村の横谷村、谷口村からも大勢の人夫が動員されました。
虫送りには工事人夫も訪れ、恥ずかしさをまぎらわすため、手ぬぐいで頬かむりして、飛び入りすることもありました。
小バイはこんころバイをはやしたてるが如く、拍子に強弱をつけ「ハッ」「オッ」「ヨッ」などと掛け声を出し
こんころバイは拍子に合わせてひょうろくな声を出し、踊り打ちをします。
六貫三百
辰巳用水の完成から数年後、村人が汗水流して荒地を開拓し、潅がい用水を引きました。
その甲斐もなく不作で、収穫米はほとんどダゴノモン(屑米)でありました。
それでも村人は、かます一杯・六貫三百(約24キロ)の米とダゴ餅を山王大権現(現在の日吉神社)に奉納し
収穫を喜び次年の豊作を祈って勇壮に打ち鳴らしたのが「六貫三百」であります。
この奉納祭はダゴ祭りと称し、旧暦4月11日(現在は5月11日)に行われます。
小バイの拍子に合わせ、こんころバイで擦り上げ、擦り下げ、イモチャキ、止め打ちをしながら勇壮果敢に打つ太鼓であります。
平成20年4月13日(日) 浅の川園遊会の舞台より
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浅の川園遊会も最後の演目 辰巳こんころ太鼓保存会さんが毎年園遊会の最後の演目を飾っています。 |
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古くは素っ裸で「いもちゃき踊り」を踊ったそうです。褌おじさんの登場でいちだんと湧きあがります。会場からも囃し立ての声がかかりました。 |
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小雨の中 会場へ下りての熱演も観られました。 おもしろおかしく楽しい雰囲気に会場も和み自然と頬もゆるみます。 |
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イベント・活動予定
8月23日(土) 19:00 … 金沢市大桑町バローにて




















